「国家資格キャリアコンサルタント」実技試験の「評価」の視点を押さえよう!
こんにちは。キャリ男人事サロン代表のキャリ男です。
このブログは、第16回国家資格キャリアコンサルタント試験(2021年3月開催)を一発合格した筆者が、これからキャリコン試験を受験される方に向けて、キャリコン国家試験を合格するために抑えておいて欲しい実技試験の評価の考え方をまとめた内容です。
ぜひ、キャリアコンサルタント国家試験合格に向けて、勉強用に使っていただければ幸いです!
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1.合格通知はこのような点数で届きます。
キャリアコンサルタント国家試験は、学科試験と実技試験の2つに分かれますが、今回は実技試験の評価がどのようになっているかを分かりやすく、簡単に解説したいと思います。
実技試験の評価結果は下図のような点数で送付されます。
実技試験は、論述試験と面接試験の2種類行いますが、4つの評価項目(論述、面接の態度、展開、自己評価)のうち、 1 つでも C(19 点以下)がつくと不合格になってしまいます。 また、全ての項目が A または B であったとしても、合計が 90 点以上にならないと不合格になります。 この2つの基準をクリアすれば合格になります。
つまり、「すべての評価がB以上かつ合計が90点以上あれば、合格できる」ということをまずは抑えて欲しいです。
ここで、個人的な解説にはなりますが、C評価を付けられないということは、最低基準だけは外さないように対策しておく、また、合計を90点以上にするために、論述もしくは面接のどちらか得意分野で得点を高めることが1つの戦略として良いと言えると思います。
2.面接試験評価の解説
まず、面接試験についてもう少し具体的に解説します。面接試験は、ロールプレイ(実践的なカウンセリングを試験官がクライエント役となってロールプレイングするもの)とロールプレイの振り返りを試験官と行う口頭試問に分かれます。
上図で示した評価項目が、どの場面で評価されているかについてそれぞれ見ていきたいと思います。
【ロールプレイ(15 分)では..】 ・「態度」(受容・共感的に傾聴でき、クライエントと信頼関係が構築されているか)
・「展開」(信頼関係を維持しつつ、適切な応答・質問等をしながら、問題の把握や、今後の方策などに 有効なやりとりができているか)の2つの評価項目について見られています。
【口頭試問(5 分)で聞かれるのは..】 ⑴ このロールプレイで自分ができたと思うところ、足りなかったと思うところを思うところを述べてください..と聞かれます。 ⇒「自己評価」の採点対象となります。
万が一、ロールプレイ中に、自分でうまくいかなかった、失敗した!と思ったことを、ここできちんと述べることによって、良くなかった点を認識できているということが試験官に伝われば逆転するチャンスになります。
⑵ クライエントの問題は何だと思いますか? ⇒「展開」の採点対象となります。
✰問題とは・・・ クライエント がこの相談を通じて解決したい・した方がよいと思うことです。主訴と同じ場合もありますし、違う場合もあります。主訴は〇〇、問題は〇〇ということが必要な場合もあるでしょうし、 主訴=問題である場合もあります。また、クライエントはこれを解決したいと言っているが、コンサルタント視点ではこれを解決した方がよいと思う..などバリエーションはあると思います。
⑶ この後の展開・方策はどうしようと思いますか? ⇒「展開」の採点対象となります。
✰15 分間のロールプレイではなかなかそこまで行かない思いますが、この先続くとしたらどのようにしようと思うか(具体的に話をどう進めるか、方策等) ..について述べます。
注意:3 つの質問を 5 分以内で答えます。長々答えていて、3 つめの答えの途中で 5 分になった場合、 そこで打ち切られてしまいますので、注意しましょう。
注意:キャリアコンサルティング協議会での面接試験の解説を行っています。
まとめると.. 「態度」はロールプレイで採点されます。
合格のためには、態度の項目でA評価を可能な限り取得し、高得点を目指しておきたいところです。
「展開」はロールプレイと口頭試問⑵⑶で採点されます。
展開には、クライエントへ、しっかり質問しながら主訴を感じ取り話を深めていくスキルが求められます。難しいポイントですが、質問力を磨き対策していきましょう。
「自己評価」は口頭試問⑴で採点されます。
試験前にもある程度まで回答内容を準備できます。日頃からご自身のロールプレイを振り返り、良かった点、悪かった点を時間内に分かりやすく、言語化できる対策をしておきましょう。
面接試験の進め方に悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
3.論述試験評価の対策
最後に、論述試験の評価について解説します。それぞれの設問に対する質問の意図です。
・設問 1 主訴・クライエント視点の問題を問うています。
・設問 2 コンサルタントの発言の意図・目的を尋ねています。
・設問 3 コンサルタント視点での問題(1)を根拠(2)を明らかにした上で答えます。
・設問 4 今後の目標・方策を尋ねています。
論述試験の詳細は下記の記事もご覧ください。
✰対策を始めたばかりの方には、論述試験を苦手に感じる人も多くいると思います。
模範回答が試験運営団体に公表されていないなど、対策方法が分かり難いのも難点です。対策方法について、一度は講習やセミナーで教わることが得策かもしれません。
とはいえ、ロールプレイのように緊張下で一発勝負ではなく、じっくり時間をかけて考えることができるので、落ち着いて取り組める点が利点とも言えます。
時間内で書き終えることができるように、何度も本番同様に回答用紙に記載する練習をしておきましょう。
本日は、実技試験の評価結果の解説でした。
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