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【5分で分かる】キャリアの定義を分かりやすく考察

更新日:2020年10月31日


 

キャリアとは、「真っ白なキャンバスに色付ける自由な営みの連鎖」と定義する(キャリ男2020)

 

こんにちは。キャリ男人事サロン代表のキャリ男です。今回は、キャリ男なりの分かりやすいキャリアの定義を解説したいと思います。



 「キャリア」の定義を、分かりやすくお伝えすることで「キャリア」が身近なものであり、一人一人の日常の至る所でキャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングを使ってもいいんだ、身近なものなんだと、知ってもらえることを期待してまとめたいと思う。


 さて、キャリアを初めて勉強し始めた学生やサラリーマンの方が、まず


「キャリアって結局何なんだ?」


という所からスタートすることが多い。なぜなら現状のキャリアの定義は様々あり、学術的にも一つに定まっていないからである。


 広く一般的には、キャリアとは、人生や、進路、経歴、職業など、様々な解釈ができる。

 自身が、また相手がどのようなキャリアの定義で、キャリアという言葉を扱っているのか確認してから取り組むことが推奨される。

 

 ここで、キャリアの有名な定義をいくつかご紹介したい。


 

① ひとりの人が生涯にわたって踏み行き形成する職業経歴の全体

  職業経歴:職業・職務・職位の連鎖

 (日本進路指導学会(1987)の総合定義)


② 仕事と余暇を含んだ個人の生涯に渡るライフ・スタイル(生き方)

  (渡辺三枝子(1990)『カウンセリング辞典』)


③ 生涯発達において変化する多様な役割の統合とその連鎖(ドナルド・スーパー)


④ 過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すもの。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳される(厚生労働省)


⑤ 個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積(文部科学省)

 

 このように、キャリアの定義は、国の省庁によっても解釈が異なるため正確に捉えることが難しい。さらには、記載される文言が難解であるため、初めて学習する方にとっては、ハードルが高くなってしまう。


 では、これらキャリアの定義で共通する要素を抽出すると、以下の2点が挙げられると思う。


 ● 一時点ではなく、「何か」が連続的に動き、積み重ねられていくことを意味する

 ● 生涯にわたって、「何か」が為されていく長期的なスパンを意味する


 つまり、キャリアを広義の意味で捉えると、「人生」そのものであり、職業選択や就職・転職、職業などは、キャリアを意味する要素にしか過ぎないと考えられる。


 では、キャリアを「人生」と考える時、「人生」とはどのような活動であるのか。また、キャリアの定義ついて、より身近で分かりやすく定義することができないのか。キャリ男の視点で考察の加えたい。

 キャリ男が示すキャリアの定義から、「自身のキャリアを振り返る」、または、「これからのキャリアの再考」のきっかけになれば幸いである。



 

キャリアとは、「真っ白なキャンバスに色付ける自由な営みの連鎖」と定義する(キャリ男2020)


 人は、生まれた時に、誰もが「真っ白なキャンバス」を持っている。



 その真っ白なキャンバスに自由に絵を描き進めていくことに近いようなイメージをしてほしい。その自由な色付けの積み重ねや連鎖をキャリアと考えたい。


 このキャンバスの色付けにはいくつか特徴があると考えている。


 1.キャンバスからはみ出さない限り、キャンバス上には、自由になんでも描くことができる。点であってもいいし、線であってもいいし、波線や、自由なカラフルな色付けなど、描き方にルールはない(自身の中でルールを作って書くことはできる)。




 2.これまで描いてきた絵は消すことは出来ないが、描いたものの上から、重ねて色付けることはできる(上から重ねると、色味が深くなって味わい深くなることもある)。



 3.描くものは、絵であってもいいし、絵ではなくてもいい(色付けされる内容自体に良いもの、悪いものの判断は生じない)。



 4.キャンバスの色付けには、決められたゴール(完成)は存在しない(自分が信じるように描き進めることができる)。



 


 5.キャンバスに描き進めている絵は、一部、鑑賞者に見られることもあるが、鑑賞者からの評価は気にする必要がない(自身の描きたい絵と鑑賞者が好きな絵は異なっていても当然である)。



 6.色付けが捗る時もあれば、絵なんか見たく無い時もある(常に描いているとそういう時もあるだろう)。



 7.時には、他人のキャンバスを見ながら、自身のキャンバスに色付けをすることもできる(他者に相談に乗ってもらうこともできる)



 8.自身が考えた色付けの進め方を、他者に共有することもできる(もちろん他者は、参考にしなくてもいいが、ある程度描き進めている人の色付けの仕方は参考になることが多い)



 9.キャンバスに色付けができる時間は有限である(いつが制限時間なのかは誰も分からない)。




 10.描き進めたキャンバスは、不滅なものではない(一定期間、描かかれなくなると、時間の経過とともに、色褪せながらやがて無くなる)。



 このように、キャリアの考え方は、決して難しいものではないように思う。

 一人一人が生まれた際に、誰もが与えられた一枚のキャンバスに自由に色付けを行なっていく日々の営みに他ならない。


 昨日〜今日〜明日の連鎖もキャリアである。気持ちのいい朝を迎えてほしい。

 

キャリアとは、「真っ白なキャンバスに色付ける自由な営みの連鎖」と定義する(キャリ男2020)

 


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