【5分で分かる】カウンセリングの重要な基本姿勢
更新日:2020年10月31日
カウンセリングを行うカウンセラーは、クライエントの話を受容的な態度で聴くことが基本姿勢である。
こんにちは。キャリ男人事サロン代表のキャリ男です。今回は、カウンセリングの基本姿勢ついてまとめてみたいと思います。
受容とは、クライエントの話を、クライエントが意味するように、クライエントの体験を追体験するように、クライエントに寄り添うように聴くということである。
つまり、クライエントはこのように感じたんだ、このように思ったんだ、このような体験をしたんだと、理解するように聴くことである。
クライエントの話を聞く際に、注意するべき点は、そこには価値判断や正誤の判断は含まれないことである。
非審判的な態度でクライエントの話を聴き、話の内容が正しいとか間違っているとかいう判断はさておき、ともかくクライエントはこう考え、こう感じているんだということを、ただ受け取るように話を聴く姿勢が重要である。
クライエントが、「率直に話してくれた」ということ、その行為を全面的に肯定しながら、クライエントの話を聴いていく態度がカウンセリングの基本姿勢である。
カウンセラーがこのような受容的な態度を体現できて初めて、クライエントは安心して心を開いて話すことができるようになる。カウンセリングにおいては、何よりも、クライエントに心を自由にして語ってもらうことが重要である。
受容的態度を基本姿勢として、キャリアカウンセリングに最も関係のある有効な理論や技法には、
①特性因子論的カウンセリング
②来談者中心的カウンセリング
③行動主義的カウンセリング
が挙げられる。それぞれのクライエントが持っている問題によって、アプローチの仕方は変わる。
したがって、キャリアカウンセラーは、カウンセリングの諸理論とその技法を心得、クライエントの問題とその内容によっては、臨機応変に問題解決のサポートに最も効果的なカウンセリング技法を選択し、柔軟に使い分けられることが望ましい。
クライエントの問題によって、カウンセリング理論や技法を選択することが望ましいと述べたが、効果的な運用としては、カウンセリングの原点となる基本姿勢をまず②来談者中心的カウンセリングにおき、クライエントの抱える問題内容、状況に応じて、その他のさまざまな技法を柔軟に活用し、幅広い情報収集と診断、助言・指導、情報提供を行うことができることがキャリアカウンセリングを効果的に進める方法であると考えられている。
さらには、カウンセリングの際に、自身が専門としていない領域、関わるこができない分野の相談があった時には、他にリファーすることも重要である。
したがって、キャリアカウンセラーは、クライエントへの受容的態度をカウンセリングの基本姿勢とし、クライエントが抱える問題に、柔軟かつ効果的に対処するための折衷的・統合的なカウンセリングスキルが求められる。
本ブログは正確なリファレンスに基づいています。
参考)杉原保史,『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』

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