「自身のキャリアを考えたい」と思った時に、専門家(キャリアコンサルタント等)に相談を行う以外の選択肢も、たくさんあるのはご存知でしょうか。
こんにちは。キャリ男人事サロン代表のキャリ男です。今回は、キャリア相談を行う以外に、キャリアを振り返ることができる公的機関から提供される職業理解・自己理解ツールをご紹介したい。また、各ツールの詳細や購入方法は参考サイトのURLから参照されたい。
職業理解ツールを柔軟に使うことで、世の中にまずは「どのような仕事や職業があるのか」を知り、自己理解ツールを使うことで、「自身にはどのような職業との適性があるのか」を理解する手助けとなってくれるであろう。
1.職業理解ツール
(1)OHBYカード
「OHBYカード」は、職業カードソート技法を行うために開発されたカード式職業情報ツールである。430職種の職業情報を、写真・イラスト・チャート・動画などで紹介する「職業ハンドブックOHBY」の内容を48枚の必要最小限のカードにまとめている。
このカードを使って作業を行う中で、容易に自分の興味や関心を知り、同時に知っておくべき必要最小限の職業情報も得ることができる。
出典:労働政策研究・研修機構(https://www.jil.go.jp/institute/seika/ohby/index.html )
(2)キャリアシミュレーションプログラム
就業経験のない(あるいは浅い)大学生等や若年者向けに開発された、就職後の職業生活のイメージ(就業イメージ)を伝えるためのグループワーク型の授業/セミナー用教材。
大学生の場合、主として2~3年生を対象とした集団実施を想定して開発された。
就職後の長期的な職業生活のイメージを獲得するだけでなく、社会生活で直面しやすい困難場面への関心を高め、その対処策についてグループワークを通じて考えを深めることができる。
出典:労働政策研究・研修機構(https://www.jil.go.jp/institute/seika/csp/index.html )
2.自己理解支援ツール
(1)厚生労働省編一般職業適性検査(GATB) 9つの「適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ」を測定できる。
(2)職業レディスネス・テスト(VRT)
ホランド理論に基づく6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)に対する興味の程度と自信度がプロフィールで表示される。基礎的志向性(対情報、対人、対物)も測定できる。
(3)キャリア・インサイト(統合版)
利用者自身がコンピュータを使いながら、職業選択に役立つ適性評価、適性に合致した職業リストの参照、職業情報の検索、キャリアプランニングなどを実施できる総合的なキャリアガイダンスシステム(Computer Assisted Careers Guidance System)。
出典:労働政策研究・研修機構(https://www.jil.go.jp/institute/seika/careerinsites/index.html)
(4)VPI職業興味検査
160の具体的な職業に対する興味・関心の有無の回答から、6種の職業興味領域尺度と5種の傾向尺度(心理的傾向)に対する個人の特性を測定する。
職業及び働くことに関しての動機付けや情報収集、キャリアガイダンスでの使用等に適した検査。
出典:日本文化科学社(https://www.nichibun.co.jp/kensa/detail/vpi.html)
このように、自身のキャリアを考える方法は、なにもキャリアコンサルティングといった相談だけではないことが分かる。もちろん専門家であるキャリアコンサルタントとの対話自体が求められていることもある。
したがって、これら各種ツールを使いながら、皆さんのキャリアを考える機会はもっと身近であることを知って頂きたいと思う。
また、キャリアの「転機(トランジション)」においては、じっくりと対話しながら振り返ることができるキャリアコンサルティングやカウンセリングを受けるといった、皆さん一人一人の希望に沿った選択肢が数多く用意されているのです。
本ブログは正確なリファレンスに基づいています。
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